なぜ口腔ケアが必要?

さあ、右の表をご覧下さい。 死因.jpg                              

65歳以上の高齢者の死亡原因は、悪性新生物(がん)、心疾患に次いで第3位が「肺炎」です。高齢になると身体機能の低下に加え、摂食・嚥下障害など、口腔機能も低下します。

下反射や咳反射が低下し、神経伝達活動も低下すると細菌を

含んだ食べ物や唾液が気に入ってしまい、肺炎を引き起こします。

これを誤嚥性肺炎と言います。


最近では、高齢者肺炎のうち約7割が誤嚥性肺炎だと言われています。そこで口腔ケアを

行うことにより、原因となる口の中の細菌を減らし、誤嚥性肺炎を予防します。また、虫歯や

歯周病(歯槽膿漏)の予防、インフルエンザの予防、口臭予防にも効果があり、入れ歯の場

合も不適合で起こる褥創性潰瘍の発見や、義歯に付着したバイオフィルムや歯垢の除去

で、口の中の不健康がもたらす悪循環を取り除きます。

さらに、口から食べる機会を増やすことで食欲が湧き、体力維持から口を使う機会(人と話

す、呼吸する、よく噛んで食べる等)の増加へと好循環をもたらし、QOL(生活の質)の向上

へとつなげていくことが出来るのです。その為にも、積極的な口腔ケアへの取り組みが必要

になります。


ということで口腔ケアを行うことで以下の目的がわかります。

 

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誤嚥性肺炎をもっと詳しく

食道と気管の図.jpg 誤嚥性肺炎の起こり方は、口の中で分泌される唾液や

痰、食べ物が直接気管の中に入り込むことで、口のにあ

る細菌が肺まで到達して炎症を引き起こします。 通常は

食事中に誤って食べ物や飲み物が食道ではなく 気管に

入り込んだり、嘔吐に伴って胃の内容物が肺に入 り込む

「化学的肺炎」と、もうひとつは寝ている間など不顕性に

細菌を含んだ唾液や胃液が気管に流れ込む「細 菌性肺

炎」があります。高齢者は嚥下反射、咳反射の低下によ

り異物を排除する力が低くなっているため、異物が気管

に入りやすく、さらに抵抗力や免疫力の低下から、誤嚥性肺炎になりやすいと言われていま

す。また脳梗塞などの脳血管障害がある場合も、誤嚥が起こりやすいと言われています。


下の図にある喉頭蓋(こうとうがい)は食道か気道かどちらか一方が開いたり閉じたりする 仕組みになっています。飲食物を食道に嚥下したり、空気を気道に呼気・吸気する、いわば 体内に物質を取り込む分岐点の役割を果たしているのです。このふたの動きが正常でなくな ると細菌を含んだ唾液や食べ物、逆流した胃内容物が気管に入ってしまいます。正常であれば咳反射により咳が出て誤嚥物は外に出されるのですが、咳反射が弱いと気管に吸込まれてしまいます。

息をするとき.jpg                 食べるとき.jpg

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